はじめに
「ServiceNowの認定システム管理者資格(CSA)に挑戦したいけれど、多機能すぎて何から手をつけたらいいかわからない……」 そんな不安を抱えていませんか?
私も数ヶ月前までは、インスタンスにログインしてもどこに何があるのかさっぱりわからない、完全なServiceNow初心者でした。カタカナの専門用語や英語混じりの設定画面を見るだけで精一杯だった私が、今回、ServiceNowの登竜門である「CSA(Certified System Administrator)」に一発合格することができました。
CSA試験は、ユーザー管理からデータベース構造、ワークフローの自動化まで、プラットフォームの全容を問われる非常に範囲の広い試験です。一見すると覚えることが山積みで、一筋縄ではいかないように思えるかもしれません。しかし、実際に受験してわかったのは、**「丸暗記の知識」よりも「ServiceNowの各機能がどう繋がっているかという仕組み」**を正しく理解することが、合格への一番の近道だということです。
この記事では、初心者の私がどのようなスケジュールで学習を進め、どんな機能に苦戦し、それをどう乗り越えて一発合格を掴んだのか、その全記録を公開します。
これからCSAを目指す皆さんの「どこから勉強すればいいの?」という不安が少しでも解消され、最短ルートで合格を手にしていただけるよう、私が実際に活用した勉強法や重要な対策ポイントをぎゅっと凝縮してまとめました。
Certified System Administrator (CSA) 試験の概要
まずは、試験の基本情報を整理します。
| 項目 | 内容 |
| 正式名称 | Certified System Administrator |
| 問題数 | 60問 |
| 試験時間 | 90分 |
| 合格ライン | 非公開(70%前後といわれることが多い) |
| 試験形式 | 選択式(単一・複数) |
すべて選択式で4~6択ぐらいの中から選びます。
【重要】試験の問題文が少し不自然?
ここで、これから受験される皆さんに一つだけお伝えしておきたい重要なポイントがあります。それは、**「試験の日本語が少し不自然(独特)である」**ということです。
ServiceNowの試験問題は英語を直訳したような表現が多く、「日本語として読むと意味が通りにくい」「専門用語の訳し方が独特」といった場面に多々遭遇します。
- 不自然な言い回し: 「〜をレンダリングする」「〜を構成するためのフォーム」など、日常的な日本語とは少しニュアンスが異なる場合があります。
- 英語併記の活用: 試験画面では日本語と英語を切り替えて(あるいは併記で)確認できる場合があります。日本語で「?」となったときは、迷わず英語の原文を確認するのが正解への近道です。
「日本語がおかしいから解けない」と焦るのではなく、「そういうものだ」と事前に割り切って、英語のキーワード(Table, Business Rule, Client Scriptなど)とセットで機能を理解しておくことが、一発合格の隠れたコツになります。
例1:動詞の直訳すぎるケース
- 試験の問題文: 「レコードを提示するために、どのボタンを使用しますか?」
- 意図している意味: 「レコードを**送信(Submit)**するには……」
解説: 英語の “Submit” を機械的に訳した結果、文脈に合わない日本語になっていることがあります。
例2:カタカナ語がゲシュタルト崩壊するケース
- 試験の問題文: 「ビジネスルールは、データベースにクエリが発行される前に実行されますか?」
- 戸惑うポイント: 助詞(は・が・に)以外がすべてカタカナや専門用語で埋め尽くされ、一瞬脳がフリーズします。
対策: 英語原文の “Before Business Rule” というセットワードを頭に浮かべることが重要です。
例3:選択肢のニュアンスが怪しいケース
意図している意味: 「正しい(True)」「誤り(False)」
選択肢: 「それは真です」「それは偽です」
【体感】他の資格と比較したCSAの難易度
結論、いままで受けていた試験の中だとそこまで難しくありません。
ServiceNowの認定試験の登竜門なので、ServiceNowの基礎的な知識を問う問題が多いです。
後で説明しますが、正しく勉強を行うことで一発合格はできます。
合格までに費やした期間と1日の学習時間
学習期間と時間は以下になります。
- 学習期間:約1.5か月
- 総学習時間:98時間程度(平日1時間、休日3~4時間)
- 勉強のタイミング:通勤電車でのインプット + 帰宅後の実機操作
私はServiceNowが何かもわからない状態から学習を始めました。
そのためServiceNowを業務で使っている方やこの記事を読んでいる方だったら、ここまでの時間をかけなくてもいいかもしれません。
CIS-DF一発合格を支えた学習リソース
私は主に以下3つの学習を行いました。
1,NowLearningでの公式コースの読み込み
2,実機での操作
3,問題集
1,NowLearningでの公式コースの読み込み
結論、公式コースに関係のない問題は出てこないので読み込めばすべての問題に答えることができます。
私は通勤の電車の中でひたすら公式コースを何度も読み込みました。
【合格者アドバイス】公式コースの読み進め方
すべての内容を覚えるのは大変なので以下3点を意識して覚えて、理解するのがコツです。
- 問題に出てきそうなもの
- 黒太文字や赤文字
- 気になった文言
私は以下コースの公式資料を読み込みました。
・ServiceNow Administration Fundamentals On Demand [日本語]
上記コースを開くと動画形式で進んでいきますが、動画が英語で字幕の日本語を見ながら進めていかないといけません。私は字幕を見ながら進めるのが苦手なので、このコース内にある項目「電子書籍を取得する」より、日本語資料がダウンロードできるのでそちらを読み込みました。
その資料は3~4周ほどしました。
2,実機での操作
公式コースの中で実機を触る部分があるのでそちらを反復してやってみてください。
実際の問題でも、どのタブからその操作ができるかなどの問題もいくつか出ていたので実機を触っておいたほうがいいです。
【合格者アドバイス】実機操作の進め方
実機を触る際も、このタブにはこんな設定できるのかとかこれを開くにはこういう流れになるのかなどを意識して触ってみてください。
触ることによって、イメージがつきやすく、流れも理解しやすいので重要です。
3,問題集
私はネット上にある問題集も何個か解きました。
問題集を解いたほうがいい理由は以下3点です。
1,内容の理解に役立つ
2,弱点を見つけることができる
3,どのような問題が出てくるのか予想ができる
1,内容の理解に役立つ
問題は問題文に答えの説明が書かれています。
なので、答えの理解にかなり役立ちます。
1つの文言に対して、多くの内容が書かれているところ(公式コースなど)から見つけるのは苦労しますが問題を見ればその文言の説明が問題文としてシンプルに記載されているのですぐに理解ができ効率がいいです。
2,弱点を見つけることができる
問題を解くと自分が理解できていなかったところを確認することができます。
ServiceNowの試験では捨てる項目、問題などなく、まんべんなくすべての内容を理解する必要があるので、自分が理解できていないところなどは把握しておく必要があります。
弱点を理解し、対策することで合格に近づくことができます。
3,どのような問題が出てくるのか予想ができる
コースの読み込みだけだと読み込んだ部分がどのような問題として出てくるのか予想するのが難しいです。問題集を解くと、この文言はこのような問題として出すことができるのかと知ることができます。そこから、また読み込んでいく中でこんな問題の出し方ができるなど予想しながら読み込むことができるので、理解と暗記の効率が上がります。
実際に似たような問題が出てくることが多々あります。
問題集はネットにあるものでもいいですし、実際に試験を受けた私が作成した以下オリジナル問題もあるのでぜひ活用してみてください。
まとめ:CSAはServiceNowという「広大な世界へ踏み出す自信」になる
ServiceNowというプラットフォームは、知れば知るほどその多機能さと奥深さに圧倒されます。最初は設定画面を開くことすら怖かった私にとって、CSAの学習は、その広大な地図を一枚ずつ丁寧に広げていくような作業でした。
一発合格という結果以上に価値があったのは、「ServiceNowの仕組みを根本から理解している」という揺るぎない自信を手に入れられたことです。
CSAを取得したことで、今では「この機能はあのテーブルと繋がっているはずだ」「ここはビジネスルールで制御できるな」と、プラットフォーム全体を俯瞰して見られるようになりました。この視点は、単なる操作スキルを超えて、今後CAD(認定開発者)やCIS(実装スペシャリスト)といった、さらに専門的な領域へ進むための**「最強の土台」**になります。
もし今、あなたが「自分には難しすぎるかも……」と足踏みしているのなら、心配はいりません。 一歩ずつ実機に触れ、仕組みを紐解いていけば、必ず道は開けます。
この記事が、あなたの第一歩を後押しする小さなきっかけになれば幸いです。



コメント